夜の経済ニュースなどで、必ずといっていいほど「証券取引所」という言葉がでてきますね。また海外の証券取引所の映像なども映し出されていることもあります。何かの「取引」をやっている様子ですが、いったいこの「証券取引所」というのはどのような場所で、どういったことが日々行われているのでしょうか?今回は、経済活動に大変重要な役割を果たす「証券取引所」について、①名称の意味 ②種類(国内と海外)③役割の3つの切り口でシンプルに解説したいと思います。
証券取引所とは何をするところ?
「証券取引所」と同じような言葉で「証券会社」というのもよくニュースで出てきます。まずはこの2つの違いを説明します。
「証券取引所」とは企業の保持している株式の売買注文が集まる場所のことをいいます。これらの株式の売買はすべてこの証券取引所にて行われています。この「証券取引所」にて株式の売買をすることにより、企業は自社を運営していくために必要な資金調達をスムーズに行うことができます。
これに対して「証券会社」というのは、一般的な株取引を担う窓口的な役割をする会社です。我々個人では「証券取引所」において直接の株式売買をすることは不可能です。よって株式を購入する際は、我々が「証券会社」に購入注文を出し、それを受けて「証券会社」が「証券取引所」にその注文を送るという2段階のプロセスを踏むことになります。まさに「証券会社」が窓口になっている構図になります。
証券取引所の種類(国内と海外)について
日本には、現在4つの「証券取引所」があります。(東京・名古屋・札幌・福岡)
大阪にも証券取引所がありましたが、東京証券取引所に吸収される形となり、現在は4つの「証券取引所」が存在し、各取引所において活発な株式売買がおこなわれています。その中でも東京証券取引所(東証)が日本の株式取引のほぼ9割を担っています。東証1部と2部を中心にマザーズやジャスダックなど市場で、新興企業やベンチャー企業が発行する株式売買も行われており、約3600社の企業の株式を扱っています。まさに日本を代表する「証券取引所」といってもいいでしょう。
一方、海外に目を向けると、日本の経済に大きく影響を及ぼす、アメリカ(ニューヨークを始めとして、中国(上海と香港)、イギリス(ロンドン)、ユーロネクスト(ユーロ圏)の各地域の「証券取引所」が日本の規模をはるかに超える取引量を扱い、日々活発な株式売買取引をしています。特に日本経済に直接影響を与えやすいニューヨーク証券取引所においては、アップルやマイクロソフトやフェイスブックなどという超マンモス企業の株式が取引されるNASDAQ(ナスダック)市場が有名ですね。
経済活動における証券取引所の役割とは?
このように経済活動において、大変重要な役割を果たす「証券取引所」ですが、その役割をさらに専門的に記述してみると以下のようになります。
役割1:投資家や証券会社の株式売買注文を自らの市場に集中させる。
役割2:株式売買注文の大量の需要と供給を統合させる。
役割3:株式の市場流動性を高め、公正な価格形成を図る
少し難しい表記が並びましたが、まとめてみると
大量の株式注文を一手に引き受けることにより、売買価格の公正さを形成することに役立っているということです。
「証券取引所」や「証券会社」についてもっと知りたいと人は以下のWEBをチェックしてみてくださいね。投資についても初心者が学べるコラムなどもありますのでおススメです。「証券取引所」の仕組みや役割を理解することは、同時に経済に対しても理解を含めることになっていきますので、できるビジネスパーソンとして高い意識を持っておくことが大事ですね。